Argos Index®ミッドマーケット 2020年第1四半期

Argos Index®ミッドマーケット 2020年第1四半期

12/05/2020 – プレスリリース

非上場中小企業の買収価格は落ち込みを見せ、9.3 x EBITDAに。

買収価格のマルチプルが15x EBITDAを超える取引は減少している

2020年第1四半期は欧州ミッドマーケットのM&A取引高が回復を示しているが、第2四半期には明らかな落ち込みが予想される。

パリ(フランス)– 2020512 – 本日、欧州の独立系投資ファンドArgos Wityuと、非上場企業のM&A取引管理のためのオンラインプラットフォームEpsilon Researchが、2020年第1四半期のArgos Index®ミッドマーケットを発表します。本指数は2006年より、過去6か月間に過半数の株式取得の対象となったユーロ圏内非上場中小企業の価値評価の推移を測定しています。

2020年第1四半期のArgos Index®ミッドマーケットを見る

非上場中小企業の買収価格は、前四半期に過去最高の10.3x EBITDAに達した後に大幅な落ち込みを見せ、9.3 x EBITDAまで低下している。

Multiple media EV/EBITDA, 6-mo. rolling basis - Source: Argos mid-market Index® / Epsilon Research
EV/EBITDA倍率の6か月移動中央値- 出所: Argos Index©ミッドマーケット / Epsilon Research
  • 3x EBITDAに至るまでの落ち込みはすでに1月の時点から確認されており、3月にはその傾向がさらに強まった。
  • この下降傾向は主に、2020年初めの経済反転の予測を反映するものである。本指数は6か月移動ベースで計算されているため、この段階では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機の影響は限定的である。とはいえ、感染症に関連する混乱はすでに1月末から現れ始めていた。

ストラテジックバイヤーによる買収価格のマルチプルは10.0x EBITDAに落ち込んでいる

  • 本四半期に5%の減少。
  • それを下回る水準が続く投資ファンドの買収価格は8x EBITDAとなり、本四半期は12%の低下を記録した。一方で取引高は2019年第3四半期以降減少を見せている。投資ファンドのドライパウダーの水準は上昇を続けている[1]

15x EBITDAを超える高マルチプルの取引は減少傾向にある。

  • 高マルチプルの取引は、本四半期の取引全体の12%を占めている。
  • この割合は2018年から2019年上半期にかけてと同水準である。

ユーロ圏ミッドマーケット上場企業のマルチプルは低下している。

  • 本四半期は21%減の8x EBITDA[2]となり、株式市場と同様の動きを見せている[3]
  • 注:株式市場のマルチプルは、2020年3月31日の時点のスポット価格を基に計算されており、このスポット価格には現在のコロナ危機の影響が反映されている。過去6か月をベースに算出されているArgos Index®と比較する際は注意が必要である。

2020年第1四半期は欧州ミッドマーケットのM&A取引高が回復を示しているが、第2四半期には明らかな落ち込みが予想される。

  • 本四半期は取引高が15%増加。
  • 3月半ばまでは新型コロナ感染症危機の影響が比較的少なく、1年前の水準を回復した。
  • 中小企業のM&A取引ではドイツがユーロ圏で最も活発であり、ベネルクスとフランスがそれに続いている。

お問い合わせ
Antoinette Darpy
Agence toBnext
adarpy@tobnext.com
+33 (0)6 72 95 07 92

Argos Wityu (https://argos.wityu.fund) は、事業譲渡をサポートする欧州の独立系投資ファンドです。これまでに80を超える起業家をサポートしてきた実績とともに、変革と成長、そして経営陣との緊密な関係を重視する複雑なオペレーションを軸とした投資戦略を展開しています。Argos Wityuは過半数株式の取得を中心に、取引1件当たり1000万~1億ユーロの投資を行います。10億ユーロの運用資産と30年に経験に支えられ、ブリュッセル、フランクフルト、ジュネーブ、ルクセンブルク、ミラノ、パリに拠点を構えています。

Epsilon Researchは、プロフェッショナルに向けた初の非上場企業M&A取引管理のオンラインプラットフォームを開発しました。このプラットフォームでは、非上場企業の価値評価と投資管理に欠かせないデータや分析レポート、ソフトウェアツールやサービスが提供されています。欧州内

欧州内の取引のマルチプルに関する最大のデータベースであるEMATには、全産業セクターの100万~5億ユーロ規模のM&A取引8000件に係る分析レポートが蓄積されています。また、Argos指数を含むEpsilonが定期的に発表する指数や調査、M&Aのコンタクト、プロジェクトや類似評価プロジェクトの管理のためのクラウドベースソフトウェア、プライベートエクイティファンドの投資案件を参照・利用することができます。

Argos Indexミッドマーケット®はユーロ圏ミッドマーケット非上場企業の価値評価の推移を測る指数です。EV/EBITDA マルチプルの6か月移動中央値の推移を示しており、Argos WityuとEpsilon Researchが四半期ごとに作成、発表しています。対象となる取引は、ミッドマーケット(全株式の価値が1500万~5億ユーロ)であること、ターゲット企業がユーロ圏内の国にあること、過半数株式取得のケースであること、金融サービス・不動産・ハイテク以外のセクターの取引であることという条件を満たしています。


[1] Preqinによると、世界のプライベートエクイティのドライパウダー総額は2019年12月31日の時点で1.45兆ドルに上っている。
[2] 出所:Source : smallcaps.infrontanalytics.com
[3] EURO STOXX® TMI Small指数は2020年1月1日~3月31日で26.1%低下

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