Argos Index®ミッドマーケット 2020年第3四半期

Argos Index®ミッドマーケット 2020年第3四半期

欧州の非上場中小企業の買収価格は10.1x EBITDAに上昇 取引件数は回復するも、昨年には及ばず

18/11/2020 – プレスリリース

パリ(フランス) – 20201118欧州の独立系投資ファンドArgos Wityuと非上場企業のM&A取引管理のためのオンラインプラットフォームEpsilon Researchは本日、2020年第3四半期のArgos Index®ミッドマーケットを発表しました。本指数は2006年より、過去6カ月間に過半数の株式取得の対象となったユーロ圏内非上場中小企業の価値評価の推移を測定しています。

2020年第3四半期のArgos Index®ミッドマーケットへアクセス
欧州の非上場中小企業の買収価格は新型コロナ危機以前とほぼ同じ水準まで回復

EV/EBITDA 倍率の 6 カ月移動中央値- 出所: Argos Index©ミッドマーケット / Epsilon Research

 

Argos Index® が 10.1x EBITDAまで回復した主な理由として、以下が挙げられる。

  • 夏の間に新型コロナウイルス感染拡大の勢いが弱まり、ユーロ圏では予想を上回るスピードで経済が回復したこと。
  • M&A活動が再開し、株式市場が記録的な水準に上昇したとともに、ミッドマーケット上層の企業(自己資本価値が1億500万~50億ユーロ)のマルチプルが8x EBITDAという高さにあること。
  • 取引の50%が、新型コロナ危機の影響を免れた医療セクターとテクノロジーセクターに集中していること。

 

ストラテジックバイヤーに牽引されてマルチプルが上昇

  • ストラテジックバイヤーによる買収価格は5x EBITDAに上昇している。2020年初め以降、上場大企業がストラテジックバイヤーの70%以上を占めており、特に株式市場の急速な上昇基調と上場企業自身のマルチプルの上昇の恩恵を受けている。
  • バイアウトファンドによる買収価格のマルチプルは2x EBITDAで安定しており、高水準のドライパウダーに支えられて、取引件数は第2四半期と比べて50%増加した。

 

マルチプルが20x EBITDAを超える取引の割合が減少

第2、第3四半期全体で、

  • マルチプルが15x EBITDAを超える取引の数は全体の19%を占め、2019年第2四半期と同程度の割合になっている。
  • マルチプルが20x EBITDAを超える取引の割合は全体の2%となり、2019年以降大幅に減少している。

 

株式市場は回復したが、上場企業と非上場企業の間のギャップは縮まらず

  • ストラテジックバイヤーによる非上場企業の買収価格のマルチプル(5x EBITDA)は、上場企業のマルチプル(8.5 x EBITDA)を依然として上回っている。
  • 2年前より顕著になっているこのギャップは、2020年第3四半期の株式市場の回復にもかかわらず、縮小していない。

 

欧州ミッドマーケットのM&A活動は再開したが、昨年を下回る水準

欧州ミッドマーケットのM&A活動は、

  • 第3四半期に取引件数が40%増(総数215件)、取引金額が70%増となり、M&A市場全体と同じ傾向を見せている。この背景として、巻き返し効果と、予想を上回るスピードで経済活動が回復していることが挙げられる。
  • 一方で、2020年第1~第3四半期で見ると、2019年の同時期に比べて取引件数は13%減、取引金額は46%減となっている。
  • ドイツが最も活発な動きを見せ、第3四半期の取引の27%を占めている。それに続くフランスが占める割合は20%で安定しており、その理由として、フランス経済では中堅企業の比重が低いことが挙げられる。

 

お問い合わせ – コラリー・コルネ Coralie Cornet – コミュニケーション・ディレクター – ccc@argos.fund – +33 (0)6 14 38 33 37

 

Argos Wityu (http://argos.wityu.fund) は、事業譲渡をサポートする欧州の独立系投資ファンドです。これまでに80を超える起業家をサポートしてきた実績とともに、変革と成長、そして経営陣との緊密な関係を重視した複合的なオペレーションを軸とする投資戦略を展開しています。Argos Wityuは過半数株式の取得を中心に、取引1件当たり1000万~1億ユーロの投資を行います。10億ユーロの運用資産と30年の経験に支えられ、ブリュッセル、フランクフルト、ジュネーブ、ルクセンブルク、ミラノ、パリに拠点を構えています。

Epsilon Researchは、プロフェッショナルに向けた初の非上場企業M&A取引管理のオンライン・プラットフォームを開発しました。このプラットフォームでは、非上場企業の価値評価と投資管理に欠かせないデータや分析レポート、ソフトウエアツールやサービスが提供されています。欧州内の取引のマルチプルに関する最大のデータベースであるEMATには、全産業セクターを対象とした100万~5億ユーロ規模のM&A取引8000件に係る分析レポートが蓄積されています。また、Argos指数を始めとするEpsilonが定期的に発表している指数や調査を参照し、M&Aのコンタクトとプロジェクトや類似評価プロジェクト、プライベートエクイティファンドの投資状況の管理のためのクラウドベース・ソフトウェアを利用することができます。

Argos Index®ミッドマーケットはユーロ圏ミッドマーケット非上場企業の価値評価の推移を測る指数です。EV/EBITDA マルチプルの6カ月移動中央値の推移を示しており、Argos WityuとEpsilon Researchが四半期ごとに作成、発表しています。ミッドマーケット(全株式の価値が1500万~5億ユーロ)であること、ターゲット企業がユーロ圏内の国にあること、過半数株式取得のケースであること、金融サービス・不動産・ハイテク以外のセクターの取引であることという条件を満たす取引が対象となっています。

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