Argos Index®ミッドマーケット2021年第2四半期

Argos Index®ミッドマーケット2021年第2四半期 欧州の非上場中小企業の買収価格は、引き続き投資ファンドが支払う価格に支えられて上昇を続け、過去最高値を上回る11.6x EBITDAに 取引件数は回復するも、昨年には及ばず

22/07/2021 

パリ(フランス) – 2021722 – 欧州の独立系投資ファンドArgos Wityuと、非上場企業のM&A取引管理のためのオンラインプラットフォームEpsilon Researchは本日、2021年第2四半期のArgos Index®ミッドマーケットを発表しました。本指数は2006年より、過去6カ月間に過半数の株式取得の対象となったユーロ圏非上場企業の価値評価の推移を追っています。

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欧州の非上場中小企業の買収価格は最高値を更新

EV/EBITDA倍率の6カ月移動平均値 – 出所:Argos Index®ミッドマーケット/ Epsilon Research

 Argos Index®は11.6x EBITDAに達し、3四半期連続で最高値を更新した。堅調な上昇を支える要因として、以下が挙げられる。

  • 投資ファンドによる買収価格のマルチプルが上昇を続けたこと。
  • ヘルスケアおよびテクノロジー・セクターでの取引が、前四半期に引き続き当四半期に行われた取引全体の50%を占め、他のセクターの取引よりも高いマルチプルで完了したこと。
  • マクロ経済状況が有利に働いていること:政府、欧州連合、欧州中央銀行(ECB)が経済に大規模な支援を行っており、欧州でのワクチン接種の拡大も関係して、景気回復が堅調かつ急速に進んでいる。
  • 投資ファンドによる買収価格のマルチプルは過去最高に達した。
  • ファンドのマルチプルは過去2四半期の最高値を上回る12.9x EBITDAで新記録を達成し、10.7x EBITDAに落ち着いたストラテジックバイヤーの買収価格のマルチプルとの差がさらに拡大した。
  • 以下の4つの要因がこの上昇を推進している。i) 景気が急速に回復していること、ii) プライベートエクイティ投資が過去最高水準にあること、iii) 買収資金の借入コストが低いこと、iv) 危機の影響を受けていない企業を巡ってストラテジックバイヤーとの激しい競争があること。
  • 第1四半期と同様に、投資ファンドはストラテジックバイヤーよりも、買収価格と買収対象企業のプロフィールの両方に関して高い均一性を示した(買収価格の標準偏差は前者が33%で後者が48%、危機の影響が比較的少ない質の高い企業が買収対象に)。

マルチプルが15x を上回る取引の数が上半期に急増した。

  • マルチプルが15xを超える取引の割合は2021年上半期にさらに増加し、分析の対象となった取引の4分の1近くを占めるまでとなった。

上場企業は上半期に特に活発な動きを見せた。

  • 上場企業は上半期のストラテジックバイヤーの80%を占め、2004年のArgos index開始以来の記録的な水準に達している。
  • 株式市場の上昇基調が上場企業にプラスの影響をもたらしている。

投資ファンドによる買収価格のマルチプルは過去最高に達した。

  • ファンドのマルチプルは過去2四半期の最高値を上回る9x EBITDAで新記録を達成し、10.7x EBITDAに落ち着いたストラテジックバイヤーの買収価格のマルチプルとの差がさらに拡大した。
  • 以下の4つの要因がこの上昇を推進している。i) 景気が急速に回復していること、ii) プライベートエクイティ投資が過去最高水準にあること、iii) 買収資金の借入コストが低いこと、iv) 危機の影響を受けていない企業を巡ってストラテジックバイヤーとの激しい競争があること。
  • 第1四半期と同様に、投資ファンドはストラテジックバイヤーよりも、買収価格と買収対象企業のプロフィールの両方に関して高い均一性を示した(買収価格の標準偏差は前者が33%で後者が48%、危機の影響が比較的少ない質の高い企業が買収対象に)。

マルチプルが15x を上回る取引の数が上半期に急増した。

  • マルチプルが15xを超える取引の割合は2021年上半期にさらに増加し、分析の対象となった取引の4分の1近くを占めるまでとなった。

上場企業は上半期に特に活発な動きを見せた。

  • 上場企業は上半期のストラテジックバイヤーの80%を占め、2004年のArgos index開始以来の記録的な水準に達している。
  • 株式市場の上昇基調が上場企業にプラスの影響をもたらしている。

     

    欧州のミッドマーケットのM&Aセグメントは回復を見せた。

    •  前四半期と比較して、取引額は18%増加し、取引数は7%増加した。
    • 取引額については市場が2019年の水準に回復した一方で、取引数はその3分の2の水準にとどまった。
    • ユーロ圏では、ベネルクスにてM&A活動が最も増加した。
    • 上半期は、欧州南部よりも新型コロナ危機による混乱が少なかった欧州北部の国々でM&A活動の回復が進み、特にベネルクスで順調な回復が見られた。
    • これにより、ドイツとベネルクスはそれぞれ、欧州ミッドキャップM&A市場の取引数の25%と22%を占めた。

    お問い合わせ – アントワネット・ダルピAntoinette Darpy – Agence toBnext – adarpy@tobnext.com – +33 (0)6 72 95 07 92

     Argos Wityu (https://argos.wityu.fund) は、事業譲渡をサポートする欧州の独立系投資ファンドです。これまでに80を超える起業家をサポートしてきた実績とともに、変革と成長、そして経営陣との緊密な協働を重視した複合的なオペレーションを軸とする投資戦略を展開しています。Argos Wityuは過半数株式の取得を中心に、取引1件当たり1000万~1億ユーロの投資を行います。10億ユーロの運用資産と30年の経験に支えられ、ブリュッセル、フランクフルト、ジュネーブ、ルクセンブルク、ミラノ、パリに拠点を構えています。

    Epsilon Researchは、M&Aのプロフェッショナルに向けた初の非上場企業M&A取引管理のオンライン・プラットフォームを開発しました。このプラットフォームでは、非上場企業の価値評価と投資管理に欠かせないデータや分析レポート、ソフトウエアツールやサービスが提供されています。欧州内の取引のマルチプルに関する最大のデータベースであるEMATには、全産業セクターを対象とした100万~5億ユーロ規模のM&A取引8000件に係る分析レポートが蓄積されています。また、Argos Indexを始めとするEpsilonが定期的に発表している指数や調査、M&Aのコンタクトおよびプロジェクト管理のためのクラウドベース・ソフトウエア、類似企業価値評価、プライベートエクイティファンドの投資状況を参照・利用することができます。

     
    Argos Index®ミッドマーケットは、ユーロ圏ミッドマーケット非上場企業の価値評価を追う指数です。EV/EBITDA マルチプルの6カ月移動中央値の推移を示しており、Argos WityuとEpsilon Researchが四半期ごとに作成し、発表しています。ミッドマーケット(全株式の価値が1500万~5億ユーロ)であること、ターゲット企業がユーロ圏内圏内の国にあること、過半数株式取得のケースであること、金融サービス・不動産・ハイテク以外のセクターの取引であることという条件を満たす取引が対象となっています。

     

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