Argos Index®ミッドマーケット 2020年第2四半期

Argos Index®ミッドマーケット 2020年第2四半期

23/07/2020 – プレスリリース

取引高が減少する中、非上場中小企業の買収価格は9.2 x EBITDAで安定。

パリ(フランス)– 2020723 – 本日、欧州の独立系投資ファンドArgos Wityuと非上場企業のM&A取引管理のためのオンラインプラットフォームEpsilon Researchが、2020年第2四半期のArgos Index®ミッドマーケットを発表しました。本指数は2006年より、過去6か月間に過半数の株式取得の対象となったユーロ圏内非上場中小企業の価値評価の推移を測定しています。

2四半期は取引高が減少する中、欧州の非上場中小企業の買収価格は9.2 x EBITDAで安定

EV/EBITDA倍率の6か月移動中央値- 出所: Argos Index©ミッドマーケット / Epsilon Research
  • Argos Index ® は2x EBITDAで安定している。第1四半期に記録されたマルチプルの下落傾向は、取引高の減少が調整変数として働いたことから第2四半期には拡大しなかった。
  • 一方で、新型コロナウイルス感染拡大の影響を免れたセクター(ソフトウェア、保健医療など)と影響が大きかったセクターの間で企業価値評価の差が広がっており、後者のセクターでは価値評価の低下に便乗した買収が行われた。
  • 指数が安定している理由として、欧州中央銀行(ECB)の迅速かつ大規模な介入によって経済状況に強い緩和基調が維持されていることや、投資ファンドなどの大投資グループが臨機応変に買収を行うために十分な水準の流動資産を保持していることも挙げられる。

投資ファンド(9.3x)とストラテジックバイヤー(8.9x)による買収価格のマルチプルに収れんの傾向

  • 第2四半期は取引高が35%減少した一方で、プライベートエクイティファンドによる買収価格のマルチプルはわずかに上昇し、3x EBITDAとなった。
  • ストラテジックバイヤーによる買収価格は第1四半期以降低下を続けており、9x EBITDAまで落ち込んだ。上場大企業が小規模グループや非上場グループを凌ぎ、上半期ではストラテジックバイヤーの70%以上を占めた。

15x EBITDAを上回る高マルチプルの取引の割合は安定傾向に

  • 高マルチプルの取引は上半期の取引全体の15%を占めている。
  • この値からは、特に新型コロナウイルス感染拡大の影響が最も少ないセクター(テクノロジー、保健医療など)に属する業績好調な企業の価格が持つ強靭性が伺える。

上場企業のマルチプルとストラテジックバイヤーによる買収価格のマルチプルの差が縮小

    • 上場企業のマルチプルは、株式市場の急速な回復[1]の恩恵を受けて本四半期に9%上昇し、4x EBITDAとなった。
    • その結果、2020年第1四半期には過去最高水準に達していた上場企業のマルチプルとストラテジックバイヤーによる買収価格のマルチプルの間の差は縮小している。

 欧州のミッドマーケットにおけるM&A活動は取引高が大幅に減少

  •  第2四半期の欧州ミッドマーケットにおけるM&A活動は取引高が40%減(150件まで減少)、取引額は60%減を記録(2020年第1四半期および2019年第2四半期比)。
  • ドイツはユーロ圏内で最も活発な動きを維持しており、その比重は増大して2020年上半期では全取引の31%を占めている。フランスは緩やかな増加を見せ、そのシェアは取引全体の18%である。

お問い合わせ
Antoinette Darpy
Agence toBnext
adarpy@tobnext.com
+33 (0)6 72 95 07 92

Argos Wityu (www.argos.wityu.fund) は、事業譲渡をサポートする欧州の独立系投資ファンドです。これまでに80を超える起業家をサポートしてきた実績とともに、変革と成長、そして経営陣との緊密な関係を重視した複雑なオペレーションを軸とする投資戦略を展開しています。Argos Wityuは過半数株式の取得を中心に、取引1件当たり1000万~1億ユーロの投資を行います。10億ユーロの運用資産と30年に経験に支えられ、ブリュッセル、フランクフルト、ジュネーブ、ルクセンブルク、ミラノ、パリに拠点を構えています。

Epsilon Researchは、プロフェッショナルに向けた初の非上場企業M&A取引管理のオンラインプラットフォームを開発しました。このプラットフォームでは、非上場企業の価値評価と投資管理に欠かせないデータや分析レポート、ソフトウェアツールやサービスが提供されています。欧州内の取引のマルチプルに関する最大のデータベースであるEMATには、全産業セクターを対象とした100万~5億ユーロ規模のM&A取引8000件に係る分析レポートが蓄積されています。また、Argos指数を始めとするEpsilonが定期的に発表する指数や調査、M&Aのコンタクト、プロジェクトや類似評価プロジェクトの管理のためのクラウドベースソフトウェア、プライベートエクイティファンドの投資案件を参照・利用することができます。

Argos Index®ミッドマーケットはユーロ圏ミッドマーケット非上場企業の価値評価の推移を測る指数です。EV/EBITDA マルチプルの6か月移動中央値の推移を示しており、Argos WityuとEpsilon Researchが四半期ごとに作成、発表しています。ミッドマーケット(全株式の価値が1500万~5億ユーロ)であること、ターゲット企業がユーロ圏内の国にあること、過半数株式取得のケースであること、金融サービス・不動産・ハイテク以外のセクターの取引であることという条件を満たす取引が対象となっています。


[1] EURO STOXX® TMI Small指数は 2020年4月1日~6月30日で 16.5%回復

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