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Argos Index®

The mid-market reference

Argos Index® 2024 年第 2 四半期

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主な結論




Argos Index®は8.9x EBITDAで安定

Argos Index®は、過去20年間の平均をわずかに上回る8.9x EBITDAに落ち着いた。投資ファンドの支払価格のマルチプルはやや上昇して9.3x EBITDAに達したが、ストラテジックバイヤーの支払価格のマルチプルは8.7x EBITDAのまま変化がなかった。

インフレ率の低下および欧州中央銀行(ECB)が連邦準備制度に先駆けて金利を引き下げるとの期待とともにマクロ経済環境が回復する中、ミッドマーケットM&A活動の緩やかな回復(上半期に取引金額は-12%だったが取引件数は+5%)がIndexを後押ししている。しかし、経済および政治面での不確実性がM&Aの完全な回復を妨げている。資金調達の条件は依然として過去10年間で最も厳しく、資本コストの高騰が引き続き企業価値評価を圧迫している。

このような状況の中で、ミッドマーケットのアッパーセグメントとローワーセグメントの間の価格の収れん傾向が止まり、ミッドマーケットの二極化が進んでいるようである。極端な値のマルチプルの割合は過去最高の水準(Indexサンプルのほぼ半数を占めている)にある。EBITDAマルチプルが7倍を下回る取引が記録的に高い割合(31%)を占め、継続する価格への下押し圧力を浮き彫りにしている一方で、EBITDAマルチプルが15倍を超える取引の割合も増加している(17%)。四分位範囲(1)により求めたマルチプルの分散度は高く、Indexサンプルの中央50%は、6.4x EBITDAから12.2x EBITDAの範囲に広がっている。

(1) データの中央50%のばらつきを計測する四分位範囲は、第2四半期については5.8x EBITDAであり、すなわち中央値の65%である。

Argos Index®ミッドマーケット EV/EBITDA倍率中央値の6カ月移動平均値

出所: Argos Index©ミッドマーケット / Epsilon Research




投資ファンドの支払価格のマルチプルのわずかな上昇が Argos Index®を支えている

高金利環境にもかかわらず、当四半期はLBO取引およびエグジットが回復を見せ、投資ファンドの支払価格のマルチプルは2%上昇して9.3x EBITDAに達した。投資ファンドらは、二極化する市場に戦略を適応している。投資ファンドは質の高い資産の選択的な高価格での買収と、機会主義的な低価格での買収を継続しており、第2四半期のIndexサンプルにおいては、EBITDAマルチプルが15倍を超える取引の60%(4分の3がテクノロジーセクターおよびヘルスケアセクター)とEBITDAマルチプルが7倍を下回る取引の40%を投資ファンドが占めている。 

第2四半期におけるストラテジックバイヤーの支払価格のマルチプルは8.7x EBITDAであり、2023年度第4四半期以降、一定の水準を維持しているが、その一方で公開株式市場は2023年12月時点の水準に落ち着いた(1)。大企業は引き続き変革的買収を行うと同時に、低価格の機会を追求している。

(1) EURO STOXX® TMI Smalは2024年度第2四半期に3.6% 下落。

企業価値/ 実績EBITDA

出所 : Argos Index© ミッドマーケット / Epsilon Research




マルチプルが極端な値にある取引の割合が過去最大に

2024年第2四半期には、EBITDAマルチプルが極端な値(7倍未満または15倍を上回る)にある取引が全体の48%を占め、M&Aミッドマーケットの二極化が進む中、2018年以来最大の割合に達している。EBITDAマルチプルが15倍を超える取引の割合は再び増加しているが、20倍を超えるマルチプルの件数は限られている。

Argos Index™のサンプルにおけるマルチプルが高低両極端にある取引の割合

出所:Argos Index®ミッドマーケット / Epsilon Research

Argos Index™のサンプルにおけるマルチプルが15x EBITDA を上回る取引の割合

EBITDAマルチプルが7倍未満の取引は、分析の対象となった取引の31%という記録的に高い割合を占めており、市場の低価格帯における価格への下押し圧力が浮き彫りとなっている。

Argos Index™のサンプルにおけるマルチプルが<7x EBITDAおよび>15x EBITDAの取引の割合




M&Aの取引件数は緩やかに回復

第2四半期のM&A取引件数(推計)は、2023年度第4四半期の水準まで落ち込んだ。とは言え、上半期を通じた傾向は依然として上向きであり(2023年度下半期比で+5%)、市場の低価格帯(1億5000万ユーロ以下の取引)がこれをけん引している。

マクロ経済環境が安定し始めた中、インフレ率の低下と利下げの期待に支えられ、世界的なM&A市場の回復(1)を背景にミッドマーケットは緩やかに回復している。しかし、深刻な経済的および政治的不確実性が市場を脅かしており、投資家は依然として慎重である。

M&A活動を支えたのは、LBOミッドマーケットの段階的な回復である。上半期のLBOミッドマーケットにおいては、取引件数が2023年度下半期比で16%の増加、取引金額が28%の増加を記録した。M&A市場におけるLBOのシェア(取引数)は、2023年度の15%から17%まで増加した。投資ファンドが依然として記録的な数の売却すべき資産を保有する中、エグジット(2)も回復を見せている(件数が+18%、金額が+5%)。

(1) LSEG(FT, 2024.6.27)によると、世界的なM&A活動は2024年上半期に22%増加して1.5兆ドルに達しており、欧州では43%増となっている。
(2) 出所:Epsilon Research / MarketIQ

ユーロ圏ミッドマーケット(1500万~5億ユーロ)取引件数と取引金額

出所:Epsilon Research / MarketIQ

ユーロ圏中間市場 - 取引件数

出所:Epsilon Research / MarketIQ

投資ファンドの活動は引き続き緩やかな回復を見せ、上半期のミッドマーケットM&Aにおける投資ファンドのシェア(1)は、取引件数について17%まで増加した。

(1) ビルドアップは含まない。

ユーロ圏ミッドマーケットにおけるLBOのシェア

出所:Epsilon Research / MarketIQ

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